キックフェイントで思い出した。個人的に、チャンピオンズリーグ史上最も興奮した試合。2002-2003準決勝、ユヴェントス対レアル・マドリー。

1点目をアシストしたネドヴェドのキックフェイントもすごいけど、やっぱり2点目、デル・ピエロのキックフェイントは鳥肌モノ。トラップミスに全く動じず、ゆったりと前を向いて自分の世界に引き込み、小さくボールをつついてシュートを匂わせ、ザクッとキックフェイント。一連の動きがスムーズで、しかもボールと足が一体化しているから時間がピタッと止まるような……と思ったら次の瞬間にはボールを動かしちゃってるんだから、ついていけるわけない。目の前にいるイエロとサルガド、グラグラでボロボロ。ついでにカシージャスもグラグラ。あれでニア抜かれたら、反応しただけでもすごい。

フィーゴのPKをブッフォンがストップしたり、ネドヴェドが決勝に出られなくなる累積イエローもらって涙したり、ユーヴェファンにとっては「ジダンに勝った!」という特別な達成感があったり、とにかくすごい試合だった。ミランとの決勝は「史上最も退屈なファイナル」なんて言われたけど、あれはあれで面白かったと言いたくなるのは単なるファン心理ですかね。

それにしても、改めてこの試合を観ると、整理されすぎた今のサッカーがいかにつまらないかがよく分かる。バラバラな個性をそのままピッチに立たたせるほうが、サッカーは面白い。右MF時代のザンブロッタ、最高。


ハイライト
 

フルマッチ
(ブラッド・ピットに似たタッキナルディと、一緒にメシを食ったことがあるペッソットの談話入り)