いやー、すごい小説だった。

文字を書く人にとっての理想型である気がするし、レベルが高すぎてライターを名乗る自分が恥ずかしくもなる。ただ、自分はこういう文字を書きたいんだなと思い出させてくれたし、一度でいいから、気の済むまでじっくりと時間をかけて、金のことも気にせず、頭の中にあるいろんな意味で変態的な小宇宙を文字にしてみたい。

しかしそう考えると、小説家なんてみんな変態だ。果てしない妄想のパズルをばーんとひっくり返して、完璧に計算された最も美しい順番でまたパズルを組み立てようとするなんて。きっと誰にでもある「自分の変態的な一面を誰かに理解してもらい願望」を、まさか生業としちゃうなんて。しかもとてつもなく大きなリスクと向き合いながら、一攫千金も狙っちゃうなんて。

変態だ。やっぱり変態だ。でも、どうせならそうでありたい。

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